PHOTO PRODUCE PORTFOLIO

流川さや花/メルクマールメルマール

所属:A1 FIRST開発

FINDER'S INTERVIEW


「道標になります!」
 
豊かな黒髪を揺らし、自らに言い聞かせるように大きく頷いた。瞳の奥には強い光を湛えている。

彼女の名前は流川さや花。今年1月17日、TSUTAYA O-nestに150人を動員し華々しくデビューした5人組アイドルグループ・メルクマールメルマールのメンバーだ。
 
__撮影の感想

「きちんとした機材が入っての撮影は初めてだったのでとても緊張し、何回も顎が上がったり呼吸が止まったりしてしまいましたが、自分の癖や様々なポージング、撮影方法などを知ることができたので今後に活かしていこうと思います。」
 
フォトプロデューサー・夏木元は彼女との撮影を以下のように振り返る。
 
「年齢非公表とのことですがお若いのだろうなという印象をうけました。なぜなら、若い方は独特な丸みがあるので、フェイスラインを隠したりライティングで陰影をつけたりと工夫をしないと丸く写ってしまうからです。また人間の顔にはきつね顔タヌキ顔とあり、きつね顔は雰囲気そのものがシャープに見えるのでそこにフォーカスが当たればあまり気になりませんが、タヌキ顔の方だと角度に気をつけないと膨張して見えてしまいます。今日はタヌキよりの優しい顔立ち、かつ、恐らくお若いゲストさんだったので、優しさや丸さ若さなどが膨張して見えないように工夫するというのがポイントでしたね。」

流川さんはもともと韓国の音楽が好きで、彼女たちのパフォーマンスに憧れ、勇気をもらい、芸能界に飛び込んだのだという。
ステージを見つめるファンのうちの1人から、そこに立つアイドルへと変わった瞬間––デビューライブについてすこし語ってもらった。

「楽しいことをしているからというのもあるかもしれませんが、準備期間の3か月は本当にあっという間で、気づいたらステージに立っていました。当日たくさんのお客さんが入ってくれていたけれど、そういう場面のイメージトレーニングもしていたので、緊張でガチガチではなかったと思います。それよりも、こんな素敵な景色を最初から見られた私たちは幸せ者やなって思ったのが一番の感想です。」

__メンバー・ファンについて

「メンバーにも、マーカーさん(ファンの愛称)にも“ありがとう”しかないですね。メンバーのみんなはプロ意識が高いのでとても感化されています。みんなが意識を高く持ってくれているからグループ一丸となって上を目指していけるのだと思うし、この4人がいてくれるおかげでデビューも今の活動もできているので、戦友でもあり大切な仲間やなと思っています。ありがとう。また、私たちはマーカーさんがいることで輝くことができます。なによりも大切やと思っています。ライブ映像で自分のパフォーマンスを見返している時、マーカーさんたちが楽しんでくれているのも見て“ああ今日も頑張ろう”と思わせてもらっているからそういうのも含めて、ほんまにいつもありがとうって思いますね。」
 
__今後の目標

「お客さんの日々の頑張りの道標になりたいと思って活動しているので、もっと “メルクマールメルマールみたら元気でるわ!”っていう人を増やしていきたいです。自分が笑顔で楽しむことで人も楽しませられると思うので、これからさらに頑張って、マーカーさんたちを元気付けていきたいなって思っています。道標になります!」
 
流川さや花もメルクマルメルマールも、まだ走り出したばかりだ。思い描く未来へたどり着くまでには、多くの時間と努力を要するだろう。
しかしその胸にある、“道標となる”という思いが絶えない限り、道は拓け、その足跡は標となってファンだけでなく、彼女たちをも照らしてくれるに違いない。

最後に、芸能界を目指す人たちへのメッセージを聞いた。

「やっぱり一歩踏み出すのってすごく不安やし、私も時間がかかりました。でも今後悔は全くしていなくて、グループに入ってよかったなっていう気持ちしかないです。やらへんくてする後悔のほうがずっと残ると思います。私も失敗を恐れずに頑張るから、一緒に頑張りましょうって伝えたいです。」
 
 
(ライター・咲月)