「他の誰かの正解は僕の答えじゃない」
米倉みゆの登場と同時に、会場に歓声が上がった。その理由は外でもない。フリーランスモデル・タレントとして活躍する彼女の、身長169センチメートル・8頭身という抜群のプロポーションを目の当たりにしたからである。
「座右の銘としている、大好きなUVERworldさんの曲の歌詞です。量産型を目指すのではなく、他人と違っても自分らしく生きたいなって。」
米倉みゆらしさとは……我々はその素顔に迫った。
__撮影の感想
「これまでのモデルとしてのお仕事は自分が主体の撮影や洋服を魅せるためのウォーキングなどが多かったのですが、今回は世界観を撮るとのことで、求められる表情や雰囲気もいつもとは違い難しかったです。勉強になりました。顔を動かすことだけではなく、気持ちも入れるとかなり表情も変化するんだなということも今回の撮影を通じて思いましたね。これまでしたことのなかった表情がたくさん出たと思います。」
__写真を使った活動をするにあたって
「最近はSNSが主流なので写真から私がどんな人間かを判断されてしまうと思うのですが、そこでついた間違ったイメージを他の活動を通してひっくり返したいと思っています。写真だけだとクールだとか、話しかけづらいなどという印象を持たれることが多いので……。」
夏木元をはじめとするFINDER TEAMのスタッフが皆「腕を試されるぞ。」と息を飲むほどのプロポーションと整った顔立ちを持つ米倉さん。確かに1枚の写真から、ステージで見られたような彼女の天真爛漫な雰囲気を想像するのは困難だと感じた。本来の彼女はどのような人間なのだろうか。率直に尋ねてみた。
「根暗でオタクです(笑)元々人と接することもあまりなかったタイプなので、休日は家で過ごしたり、1人で行動したりすることが多いですね。お仕事では目標を決めてみんなで頑張ることが好きなのですが、そこのあたりがプライベートとお仕事では完全に分かれているなぁと思います。でもどちらも本当の自分です。」
__仕事において大切にしていること
「初心を忘れないことと挨拶を大切にしています。“撮影”というお仕事内容に関して慣れていったとしてもそこでのスタッフさんは“初めまして”なので、そこをきちんとしようと心がけています。」
取材中米倉さんは様々な質問に対し「みんなで頑張りたい。」というフレーズを何度も繰り返していた。誰かと一丸となって何かを成すことへのこだわりが人一倍強いのにはこんな理由があった。
「私は以前アイドルとして活動していましたが、実は応援することも好きなんです。私にとってアイドルは生活に光や元気を与えてくれる存在です。頑張っている女の子の集団が好きなんですね。私もそんなふうに、みんなで1つの目標に向かって頑張りたいという気持ちがすごく強いので、アイドルにはもう1度挑戦したいです。アイドルとして武道館に立つことが私の夢です。」
誰かの頑張る姿に力をもらうと同時に、他の誰かに元気を届けもする米倉さん—彼女の大きな瞳にライトが当たっては弾け、きらきらと輝いている。
時によって月にも太陽にもなるそれは眩く、美しい。
アイドルとして、モデルとして、タレントとして……肩書きが変われども、彼女が光源であることはきっと変わらない。
最後に芸能界を目指す人たちへのメッセージを聞いてみた。
「やりたい気持ちはあっても一歩踏み出せない人って結構いると思います。でも、この仕事は合うか合わないかとか、自分に向いているか向いていないかなどと考えず、やりたいことをやるのが1番だなって思います。」
ステージから、ランウェイから、そしてこの紙面から—米倉みゆは自分の輝き方でこの世界を生きてゆく。
(ライター・咲月)