PHOTO PRODUCE PORTFOLIO

limes(鈴木華希・平本穂ノ美)

所属:WALLOP INC.

FINDER'S INTERVIEW


「私たちはこれからなので。」
 
かつて同じダンススクールに通い、偶然の再会を機にユニットを組むことになったという2人は口を揃えて信頼できる相手を見つけたと語り始めた。
(以下華希さん:華、穂ノ美さん:穂、夏木元:夏と表記。)
 
__華穂を結成して

「以前は家族以外に自分をさらけ出すことがこわかったけれど、なにも考えず寄りかかっても大丈夫な人っているのだと思えました。」(華)

「私はマイナスなことは自分の中にとどめておく性格でしたが、華希は遠慮せずズカズカ入ってくるので、おかげで腹を割って話すことができるようになりました。」(穂)
 
華穂の衣装は夏木元がブランドディレクターを務める“日本橋江戸姫”の着物をリメイクして作ったものだ。
 
「どういう衣装が良いか考えた時に、日本らしいものが良いという意見が合致したんです。」(穂)

「モデルをしていた時に背が小さいので和服のほうが良いと言われ興味を持ったこと、家族が和服に詳しかったことなどから、知識と好きだという気持ちがあったので私から提案しました。オリンピックがあるので海外の方に向けてもっと日本の良さを伝えるために和服を使いたいと思ったことも理由の一つです。」(華)
 
「アイドルと着物は密接な関係にはありませんが、お2人を通して魅力を感じてくださる方が増えれば私は着物に携わっている者として本望ですね。」(夏)
 
夏木元は続けて今回の撮影を以下のように振り返った。

「今回は身長差が1番の課題で、角度をつけたりポージングに工夫したりして目立たせないようにしました。またデビュー前なので変に色をつけないことと、2人の絆が強く見えるようにということの2点を意識して撮影しました。実際2人の仲の良さがとても伝わってきましたし(笑)アイドルさんにとっての一般的な目標は多くのファンを獲得していくことだと思うので、最初のうちは広く好印象を持ってもらえるものを作った方が良いと考えていますが、華穂さんは和を大切にという想いがあるので、今後のフォトブック制作ではスタジオにそういった仕掛けや小道具を用意できれば楽しいだろうなと思いましたね。」

__撮影の感想

「真顔がベースでキリッと見せる中にポッと微笑むみたいな感じの撮影でした。私は自分の表情の中で真顔が1番好きではなかったのですが、撮っていただいた写真を見て少し好きになれました!」(華)

「1人での撮影しか経験がなかったので、2人で撮るということがまず新鮮でした。2人だとバランスも大事だし表情も合わないと写真にならないので、合わせる大事さを学べたと思います。それから本当に“素の自分”を撮っていただいたような気がしています。」(穂)

「私も!撮影って自分の1番美しい表情や着ているものを良く魅せるために振舞わなくてはいけないっていうイメージがあったのですが、今日の撮影では力を抜いた瞬間をこの角度のほうが良いよって撮っていただいて、初めての経験でした。」(華)
 
 我々のみた2人を結ぶものは、読者の瞳へ届いているだろうか。

「私たちはこれからなので。」

きっと彼女たちはこれからそれを、それが生み出す未来をステージからみせていってくれるに違いない。
 
最後に芸能界を目指す人たちへのメッセージを聞いた。
 
「芸能界というのはなりたい自分になるための世界ではなく、自分の良さを引き出すための世界だと思っているので、自分そのものを受け止めて、その自分をアピールしてゆくようにして欲しいなと思います。」(穂)

「私は人前に立つことが無理なほど身体が弱かったのですが、同じような人たちの背中を押したいと思ったのと、自分に自信をつけるためにこの業界に入りました。目指してはいけない人はいないし、私が出ることによって誰かの希望になるって信じて私も頑張っているので、一緒に頑張りましょうと伝えたいです。」(華)
 

(ライター・咲月)