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日南理紗 Risa Hinami

FINDER'S INTERVIEW


「役者の自分ってどうなんだろう。」
 
瞳にきらめきを湛え、頬に期待を含んで小首を傾げる。誰に問うているのか、その視線は目の前のインタビュアーを通り越し、遥か先を見つめているようだ。

彼女の名前は日南理紗。昨年11月にアイドルグループNeeds(ニーズ)を卒業し、現在は女優の夢へ向かって舞台やイベントなどを中心に活躍している21歳だ。
 
「実は1年ほど前から演技レッスンを受けるようになり、演技をしたいという気持ちが徐々に高まってゆきました。アイドルではない、役者の私に興味が湧いたんです。」
 
__好きと夢、2人の自分

「小学生の頃からキラキラした世界——芸能界に憧れていました。アイドルが好きでしたが、将来の夢は女優さんでした。好きだったアイドルをやってから女優さんになりたいと思い、高校生の時にアイドルになりました。」

__アイドル時代

「パフォーマンスの後、ファンの方から“明日また頑張れるよ”と言っていただけることがほんとうに嬉しかったです。月並みかもしれないけれど、ひとを笑顔にするのがアイドルだと心がけて活動していました。舞台で歌って踊ること自体もとっても好きで、ステージに立てることが幸せでした。正直まだ“またライブをしたいな”と思う瞬間もあります。でもアイドルはやりきったと思えたから卒業を選んだので、これからは違う新しい道を頑張っていきたいと思います。」

——現在の活動について

「最近は舞台やイベント、トークショーなどのお仕事が多いです。グループ卒業後フリーランスになったのでスケジュール管理には苦労していますが、活動の幅がグッと広がったのでそこは良いなと感じています。3月5日から9日、新宿シアターモリエールさんで“朧にかすむ月”という舞台に出演させていただきますのでぜひ見に来ていただけたらと思います。」

__新しい道

「最終目標は女優さんですが、そこにたどり着くのは簡単ではないと思いますし、モデルさんにも興味があるので、夢に向かってマルチに活動していきたいと思っています。そういう意味でも今日の撮影はとても良い経験になりました。ポージングをたくさん教えていただいて勉強になったので、今後の活動に生かしてゆきたいです。まずはFINDER JAPANさんのフォトブック撮影があるので、無邪気な表情から大人っぽい表情まで、色んな日南を魅せられるように頑張ります。」

歩くことが好きでこの日も2時間歩いてきたという日南さん。愛らしい容姿からは想像しがたいアクティブさは、彼女の人生によく表れている。
 
そして短い取材の中で日南さんの口から度々聴くことができたのは “楽しい”という言葉だった。

アイドルだった自分、女優の夢に向かう自分、日南理紗としてではないプライベートの自分。どんな自分を語る時にも自然と、笑みと共にこぼれてくる。

歌って踊ること、舞台に立つこと、歩くこと。彼女に「楽しい」と言わせるすべてのことが、明日より先の日南理紗をつくってゆくのだろう。

「楽しい」と「好き」。

純粋な想いを持ちながら将来に向かって真摯に努力を重ねる姿は、見つめる我々に明日への希望を与えつづけてくれるに違いない。
 
最後に芸能界を目指す人たちへのメッセージを聞いた。
 
「芸能界に踏み入る勇気はなかなか出ないと思います。でも誰でも初めてだし、勇気を持って飛び込んだらすごく楽しいと思うので、ぜひ一緒に頑張りましょう。」
 

 
(ライター・咲月)