所属:株式会社アービング
「幼い頃から“薔薇”が好きで、人生のテーマに掲げてきました。“薔薇色の人生を送ろう”って。そのおかげか、人生のベースには常に幸せがあったと思います。」
そう語るのは、芸能界最速の令和婚をして話題になったことが記憶に新しい、葉加瀬マイである。
__私生活、仕事における結婚後の変化について
「安心した感覚はありますが、私生活では具体的にこれといった変化はまだありませんね。お仕事に関しては、色々と模索している最中ではありますが、まずは、男性へ向けた発信の仕方から、女性にも見てもらえるようなものにシフトしてゆく必要があると思っています。その一環として既にSNSの投稿も女性からの目線を意識して行っています。」
__具体的に今後表現してゆきたいことは
「女性としての芯の強さや、大人の女性の魅力などを表現していければな、と思います。それこそこれから必要になってゆくのはまさに、今日のような撮影だと感じましたね。」
この日の衣装は、彼女の魅力を引き立てる、白いブラウスに淡色のスカートを合わせた清楚なスタイル。“ラフで可愛い”というのがファッションへのこだわりという言葉通り、この番組のゲストには珍しく履物はスニーカーだった。
「
170センチあるんです。」
Gカップの胸に高身長という恵まれたスタイルを活かし、グラビア界の第一線を走ってきた葉加瀬さん。グラビアとは異なる今回の撮影を、どう感じたのだろうか。
「これまで経験してきた撮影とは雰囲気も求められるものも違って、新鮮で面白かったです。グラビアの撮影では、触りたくなる…生で感じてもらえるようなものをと意識した衣装を着たり、表情づくりをしたりしてきましたが、今回は私服を着て、自然体をとのことで…自然体を求めてもらえるって嬉しいですね。またこのような機会があれば参加したいですし、今日撮っていただいたものも宣材写真などに使いたいと思いました。」
葉加瀬さんの撮影を振り返っての言葉を聴いていた夏木元は、ホッと安堵の表情を浮かべた。
短い時間でゲストと打ち解けるために対話を大切にしている夏木元にとって、撮影中あまり積極的に話すタイプではなかった葉加瀬さんは、初め、手強いと感じたそうだ。
しかし一連の企画を通し、それも彼女の魅力と理解できたと夏木元は語った。葉加瀬さんは、仕事における人との関わり方が抜群なのだという。
「これだけ色々とエピソードを披露してくれても、余計なことは一切言っていないんですよ。撮影中もそうでしたね。完璧な、大人の女性という印象を受けました。」
FINDER JAPANは“世界観の表現”をテーマに、商業的価値の高い写真を撮影し、被写体の可能性の拡大に役立ててもらうためのフォトクリエイションを提供するプロジェクトである。被写体を視覚だけで捉えるのではなく、その人間的魅力までみようと努めること。言葉にせずともチームのなかに共通している認識は、こうして思わぬ場面で現れる。
あの瞬間、我々のみようとしたものが、この紙面および読者の瞳に映っていることを願ってやまない。
最後に芸能界を目指すひとたちへのメッセージを聞いた。
「他人と比べずに自分を磨き、自分だけのなにかをみつけて伸ばすこと。今はSNSの活用次第でいくらでもチャンスが生まれます。自己プロデュース能力が一番大切です。」
葉加瀬さんは取材中、写真は“思い出”だと語った。仕事でもプライベートでもそれに抱く思いは変わらない、すべて大切なものだ、と。物腰柔らかに、しかしはっきりと言い切った彼女は、今度は睫毛を伏せ、小さな声でこう呟いた。
「将来子どもに、お母さんこんなに綺麗だったんだよって、みせられたらな…」
我々はどうしてシャッターを切るのか。それは、際限なく流れる時間のなかに、一瞬、きらりと煌めくものを、永遠にするためなのかもしれない。
(ライター/咲月)